see 復習
see / siː / を取り上げます。「見る」「会う」などの動詞としておなじみですが, ここでは別の意を示しているようです。『リーダーズ英和中辞典』(研究社)で確認したところ, 上記のほか, 複数の語義が記されていました。本文においては, 2番手の候補者と約5倍の得票差で圧勝したという事実が述べられていることから, なかでも「遭遇する」「経験する」といったニュアンスがもっとも近いと考えられます。
今回の用法に関連し, 1929年にニューヨーク株式市場の大暴落がきっかけで発生した世界恐慌について, “1929 saw the Great Depression.” のように表現できるということを以前, 先生より教わりました。また同英和辞典による “things seen” という原義からも, 歴史的な事象を表す動詞として適するといえるのではないかと思います。(Cayu)