常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cry sour grapes 復習

 何をするにも負けたり自分が劣ったりするのを嫌う勝ち気な性格の事を「負けず嫌い」と日本語でいいますが、それを英語で ”hate to be second best” で表現すると記事に載っていました。
 『ジーニアス英和辞典第5版』(大修館) によると、“second best” は「2番目にいい人、次点で優れている人」と訳すことがわかりました。つまり、 “hate to be second best” で、自分が1番目の次に優れているあるいは良いと判断されることを嫌うと直訳でき「負けず嫌い」と使われることがわかりました。
 また「負けず嫌い」と使い方を間違いがちな「負け惜しみ」の英語表現もここでみていきたいと思います。「負け惜しみ」は「負けず嫌い」とすこしニュアンスが異なり負けたことを認めたくなく理屈や言い訳を付与し失敗をしていないと強く言い張る事を指すとわかりました。この「負け惜しみ」を英語で言うとすると “cry sour grapes
になるそうです。
 この表現はイソップ童話に登場する酸っぱいブドウを食べて泣き出しにも関わらずこのブドウは甘くて美味しいと言い張った人がいたというお話から来ていることがわかりました。したがって「酸っぱいブドウを食べて泣く」と直訳でき、イソップ童話の逸話を引用し「負け惜しみ」と口語で使われるようになったことがわかります。(Hapidra)

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