常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

学会のお知らせ

日本英語教育史学会 第 266 回 研究例会

日 時: 2017 年 1 月 20 日(土)14:00~17:00

場 所: 順天堂大学 お茶の水キャンパス第 2 教育棟 502 教室(東京都文京区本郷 2-4-4)

研究発表1 日本における外国語教育の政治力学:戦後の自治体政策過程を中心として 
青田 庄真 (日本学術振興会特別研究員DC・東京大学大学院生)

【概要】本研究では, 日本の外国語教育政策を総体的に把握すべく, 先行研究の多い中央政府に加え自治体に着目し, どのような自治体が外国語教育を推進してきたのかを検討する。その際, 国勢調査等の自治体の特徴を表す経時的な変数を考慮し, 学校基本調査や自治体を対象とした全国調査である青田 (2018)等における自治体の取り組みについて歴史的に分析する。
研究発表2 岡倉由三郎氏を語る「英語上達の第一条件」
島岡 丘 (筑波大学名誉教授シニア・プロフェッサー)
【概要】岡倉由三郎は 1927年の出版の冒頭の一節に「正確なる英語の発音は英語上達の第一条件である」と記しています。これまでの英語教育の傾向は S→NP+VP に象徴されるように文法を偏重したために英語の「正確なる発音」を軽視する傾向が現れました。本発表では, 由三郎の言う「正確なる発音」の意味を深化し, 特に「音声特徴の意味」を Jones 以前の Jespersen, Sweet などの主張に見落としがなかったか, また Fries などのアメリカ構造言語学のmastery of the sound system と関連性を改めて見直したいと思います。

参 加 費: 無料

問 合 せ: 日本英語教育史学会例会担当 (reikai@hiset.jp)