Lock, stock, and barrel
イギリス映画のLOCK, STOCK, TWO SMORKING BARRELSを観ました。その題名が慣用句"Lock, stock, and barrel"からきているようだったので取り上げたいと思います。
『ジーニアス英和辞典』第5版(大修館) で調べてみると「一切合切、なにもかも」と記載がありました。
例文では"They sold everything lock, stock, and barrel."また、"He moved the whole company, lock, stock, and barrel, to Mexico." 同じような意味であるeverythingとwholeの後に加えてこの表現を使っており、一種の強調を促す決まり文句のようにも思いました。
各単語自体は馴染みのあるものですが、ここでの意味を英辞郎 on the webで改めて調べてみると
lockは「ロックされる、錠がかかる」という意味から、銃の発射の止め具と予測し( hookにも近い意味ではないかとおもいます。)
stockは「 〔銃の〕台尻、銃床」と記載があり、構えてバランスをとるため曲線になっている部分のこと。
barrelは「銃身」とありました。
この慣用句での使われ方は銃の各部所を指し、この3つの単語で銃の全体を表していました。
語源を確認すると、やはり銃を構成する主要な要素であることから「これで全部」という意味になると記載がありました。
映画の内容も男たちが2丁のアンティーク銃と、お金を奪い合う話です。ですので、この慣用句を使った題名がつけられたのだと思います。私は、題名のTwo smoking barrelsは銃を撃った後に立つ煙の事を指しているのだと考えましたが、作品の中ではっきりと言及はされてません。みなさんにも是非、この作品を観てTwo smoking barrelsについて考えていただきたいです。(Momo)