常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

torment 復習

 昨年9月、兵庫県加古川市立中学校2年の女子生徒が自殺した問題で、市教育委員会が設置した第三者委員会はクラスや部活動でのいじめが自殺の原因と認定する調査内容を発表しました。その中で、学校側の対処がなかったことなどを指摘しました。

Teachers ignored bullying before student's suicide, panel concludes

KAKOGAWA, Hyogo Prefecture--Teachers at a municipal junior high school here were blamed by a third-party panel for overlooking the bullying of a student that led to her suicide in September 2016.

中略

The report said there were repeated instances when teachers could have intervened to stop the tormenting, but that nothing was done.

以下省略

http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201712240031.html

 “torment”/tɔɚmént/(ストレスは名前動後)を取り上げます。『ウィズダム英和辞典』を引いたところ、名詞では「(精神的)苦悩;(肉体的)苦痛」とありました。似たような意味を持つ単語に“suffer”がありますが、それよりも強く長引く苦しみを表す表現です。また、動詞の項目では第2義に「〈人・動物〉をいじめる」と載っていました。今回の記事はいじめに関してのものなので、この意味が強いと思います。確認のためにLDOCEも確認してみたところ、“to deliberately treat someone cruelly by annoying them or hurting them”と定義されていました。“suffer”よりも強い苦痛であるという記述や、LDOCEの定義の中で“cruelly”という言葉が使われていることから、“torment”は強い意味を持つ単語であることが分かります。(Blue Sky)