常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

apocalypse 復習

 ゼミで扱った、Setsuko Thurlow氏のスピーチから表現を取り上げます。

Through our agony and the sheer struggle to survive - and to rebuild our lives from the ashes - we hibakusha became convinced that we must warn the world about these apocalyptic weapons. Time and again, we shared our testimonies.

 この節にあるapocalyptic /əpɒkəˈlɪptɪk/ を調べてみました。名詞系はapocalypseで、『ジーニアス英和辞典』(第5版,大修館)には、「黙示,刑事」、「ヨハネの黙示録(Revelation)」、「この世の終わり」などと載っておりました。Oxford Dictionary of English (2th)には、 “an event involving destruction or damage on a catastrophic scale”や “the complete final destruction of the world, as described in the biblical book of Revelation”などと定義されております。

 語源は古フランス語で、大元はギリシャ語のapokalupteinだそうです。 “uncover, reveal”という意味を持ち、apoがun、kalupteinが “to cover”を表しています。

 授業内でUG先生もご説明なさっておりましたが、この単語はキリスト教関連の言葉です。『リーダーズ英和辞典』の説明によると、「偽名の作者によって記された、黙示文書。究極的な悪の破滅と神の国の出現による禅の勝利を説く。」とのことです。また、Apocalypse Nowという1979年制作のアメリカ映画も紹介してくださいました。ベトナム戦争を扱った作品であったため、完成までにトラブルが相次ぎApocalypse Laterと言われるほどだったようです。(Gomez)

Apocalypse - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から