常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pink 復習

 今日の1限の授業の際に先生が “pink” には「桃色、ピンク」という意味の他に「健康、若さ、活力のみなぎっている」というニュアンスが含まれていると仰っていました。英英辞典をみると、“to be fit, healthy, and happy” と定義されていてやはり “pink” には健康体ではつらつとしたといった意義があると窺えます。
 つまり、普段から日本語としてお馴染みに使われているものでも英語においてニュアンスが、私たちにとって馴染みの薄いものがあるということが見てとれます。そこで今回は、“pink” と同様に私たちが当たり前に接している語のあまり馴染みのないような意義を紹介します。
 例えば “blue” を『ジーニアス英和辞典第5版』(大修館) で引くと、「青、群青」や「冷たさ、寒さ」といったニュアンスがあることはみなさんもご存知だと思われますが、他に「わいせつ」といったニュアンスがあり “a blue movie” (「ピンク映画」) と口語などで使われるそうです。英英辞典を見てみても “showing or mentioning sexual activity in a way that offend many people” とあるため、言葉や仕草で性的に人を攻撃する様を表しているとわかるでしょう。
 次に “yellow” を見ていきたいと思います。「黄色、金色」と言ったお馴染みの意味に加え「臆病、意気地無し」や「センセーショナル、扇動」といったニュアンスがあるとわかりました。英英辞典にも “easily frightened and not brave” とあり、恐れを伴ったため前のめりになって勇敢に行動できない様子を指しているといえます。しかし、“yellow” は新約聖書に登場するイエスキリストの弟子で後にキリストを裏切る形をとったユダが着ていた着衣が黄色だった事からあまり好ましい意味で使われないそうです。
 このようなことを理解して英語を使用していくと英語を第一言語として話している方とうまくコミュニケーションをとることができるのかなと思います。(Hapidra)

https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/pink

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/blue

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/yellow