常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

buckwheat 復習

 京都でソバの花が満開だそうです。

Buckwheat blooming
Buckwheat flowers are in peak bloom at Kayabuki no Sato, an important preservation district of historic buildings in Nantan, Kyoto Prefecture, dotted with thatched roof folk houses. The best time to view them is until early October. The buckwheat will be harvested at the end of the month.

http://the-japan-news.com/news/article/0003964261

 “buckwheat”を取り上げます。『ジーニアス英和辞典』を引くと、「ソバ(の実)《英米では家畜、家禽の飼料》」「ソバ粉《米国では朝食のパンケーキに用いる》」とありました。
 もともと古語で何かのものの角を「そば」と言っており、角がある麦ということで「そばむぎ」と呼ばれるようになり、それが後世に略されて「そば」となったようです。ブナの木の実も普通のどんぐりと違って角があることから、古語ではブナの木のことを「そばのき」呼んでいました。ブナの木は英語で”beech”ですが、これが転じて"buck"になったというのが語源のようです。
 余談ですが、ソバ粉を使ったフランスの郷土料理ガレットを食べたことを思い出しました。(MMF