常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

meet 復習

 ウサイン・ボルト選手が引退前最後の“ダイアモンド大会”で金メダルを勝ち取りました。

Bolt strikes gold in final Diamond meet

MONACO (AP) — In the last Diamond League race of his glittering career, Usain Bolt held on to win the 100 meters at the Herculis track meet on Friday.

The eight-time Olympic champion was under pressure from Isiah Young of the United States in the last 30 meters but used his famed finish to win in 9.95 seconds at Stade
Louis II in Monaco. Young clocked 9.98. Akani Simbine of South Africa was third in 10.02.

Bolt is retiring after the world championships in London next month.

(以下略)

http://the-japan-news.com/news/article/0003835257

 気になったのはタイトルや1段落目に登場するmeetです。meetといえば真っ先に思い浮かぶのは「(人と)会う」という意味の動詞です。ですが、それだとこの文では不自然になってしまいますし、文脈上このmeetは名詞なのではないかと思いました。
 『ウィズダム英和辞典』(第3版 三省堂)でmeetの名詞形を探してみると「(スポーツなどの)競技会」という意味が記載されておりました。また、meetとするのは主にアメリカで、イギリスでは同じ意味でもmeetingの形をとるそうです。他にもイギリスで名詞のmeetは「キツネ狩り」という意味もあると書かれていました。応用言語学の講義で、findやbuyなどの基本動詞が名詞として使われる事例を学びましたが、今回ものそのような転用なのでしょうか。(Ayaka)