常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pucker up 復習

 本日は、ディズニーの物語から表現を拾いたいと思います。先日実家に帰省した際、子供の頃に母に買ってもらった英語のディズニーの物語集を発見し、速読の練習にといくつか持ち帰って来ました。私が今回読んだのは、The Little Mermaidです。簡単な表現が使われていると思っていましたが、意外と難しい単語や表現もありました。
 取り上げる表現は"pucker up"です。この物語では、人魚のアリエルが人間の王子様に恋をし、その王子様と結婚するために、海の魔女ウルスラから足をもらい、地上に出て王子様にキスをしてもらおうとします。しかし、海の世界を統一したいウルスラの策略によって失敗してしまいます。そのシーンでこの表現が出てきます。アリエルは王子様とボートに乗っており、アリエルのお供のセバスチャンは、なんとかいい雰囲気にしてキスしてもらおうと、こうつぶやきながら歌い始めます。"Almost two days gone and dat boy hasn't puckered up once! How she gonna get dat boy to kiss her? Maybe dis will help create de romantic mood."ここで使われている"pucker up"は文脈から考えると、「キスをする」という意味を表していると予測できます。『ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)で調べてみると、"pucker"には、「ひだを付ける、しわを寄せる」とあり、"up"が付くことで、「(唇などを)すぼめる、(顔、眉など)をしかめる」とありました。したがってここでは、「唇をすぼめる」という動作から、「キスをする」という意味を表しています。(Akim)

pucker up - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から


出典
DISNEY MAGICAL STORIES -Disney Original English Story & Music Vol.12 The Little Mermaid (発行所:日本音楽教育センター 発行者:品川恵保 製作:株式会社ポニーキャニオン