常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

I totally called that!

卒業研究の一部です。

“I totally called that!” (『トランスペアレント シーズン1』第4話 2014年,アメリカ)

<解説>
 標記の言い回しは「そうだと思った!」という意味である。 
 これは,長女Sarahが末っ子Aliにかつての恋人と再会したことを告白するシーンで出てくる。そのときAliが以下の台詞を言う。
“I called that. I totally called that!!”
 callの意味として,「呼ぶ」や「電話をかける」などがあるがここでは別の意味で用いられている。
 『ジーニアス英和辞典』によると「(人が)O(人・物・事)を…と考える,思う,みなす,見積もる」という意味が載っている。例としてこのような文が書かれている(ページ数)
(例)“Overall I think we can call the party a great success.”
   「概して言えばパーティーは大成功だと考えてよいと思う。」
 また、Oxford Dictionary of English(Second Edition Reserved, Oxford University Press)には、 “guess the outcome of tossing a coin”や “predict the result of (a future event, especially an election or a vote)”という定義が載っている。
(例)“I’m going to toss a coin and ask you to call heads or tails.”
   「コインを投げるから,裏表どっちか当ててみて。」
 以上の例文から分かるように “call”は 「予測する」といった意味で使用されることがある。
 したがってAliの台詞は「やっぱり。そうだと思った!」といったニュアンスであると言える。AliにはSarahが元恋人と会っていたことなどお見通しであったのだ。(Gomez)