常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

shaggy dog story 復習

 “shaggy”を調べていたところ、“a shaggy dog story”という表現が辞書に載っていたので取り上げます。

 まず、“shaggy”ですが「櫛をいれていないくしゃくしゃの、毛深い」などの意味があることがわかりました。(『ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店より)
“a shaggy dog”は「長い毛におおわれた犬」となりますが、“a shaggy dog story”で「オチのないつまらない話」となります。

 『ブルーワー英語故事成語大辞典』(大修館書店)と『英辞郎 on the web』によると、1940年代にあった聴き手が飽きてしまうような話の中に‟shaggy dog”が登場することが多かったことが語源となったそうです。
 具体的な話として、英国王が昔、世界一長いむく毛の犬を賞金を懸けて募集し、応募期間最後の日にやってきた犬は誰もが世界一!と思うものでしたが、王様は「大したことはない」と言った、というものがあるようです。
 人と話す際、“a shaggy dog story”にならないように気を付けたいですね。

 日本語でも髪を切る際、「シャギーを入れる」と言うのを思い出しましたが、そちらは「髪の毛の先をすいてかるくするシャギーカットの略」でした。(flying bird)