常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

quickish

 わたしも久しぶりにネイティブ通信から拾ったものをひとつ。

Hi both
I could do a skype chat tomorrow May 3 your 6pm or any time after that. May 4 I could probably do a quickish one at your 5.30 pm or so.

 仕事で1年近くイギリスの編集者とskypeをやっています。quickishはquick+ishで、「ちょっぴり短めの」を意味する英国用法です。"Chiefly British. Somewhat quickly; more quickly than is usual or expected."(https://en.oxforddictionaries.com/definition/quickish)-ishはゼミでも何度も扱いましたが(yellowish, 30-ish, meet at 5-ish, etc)、日本語の「〜頃、〜くらい、〜あたり、〜ぽい、〜がかった」あたりの意味合いを生み出す接尾辞です。"a suffix used to form adjectives from other adjectives, with the sense of “somewhat,” “rather” ( oldish; reddish; sweetish)."( http://www.dictionary.com/browse/ish )

 ここではquickに付加されていましたので拾いましたが、考えてみれば編集者のお人柄にはぴったりの言い回しでもあります(これはわたしにしかわからないか...)。

skypeは確かに便利で、outputのツールとしては最高。強制的に自己表現しなければあかんし、その人の英語力が即座にわかる!でも最近、大切な自分の時間が奪われるような気がしていて(英国とは大体 JST 19:00がベストな時間帯)、ちょっと食傷気味になっています。これがさらにもう1年も続くと思うと...。
ぜいたくな悩みでしょうか。今夜も1時間は続くのかな...ホンマ、quickish oneでお願いしますよ。(UG)