narcissus 復習
家の本棚の整理をしていたところ、小学生の時に愛読していた『ギリシャ神話』(講談社、青い鳥文庫)を見つけました。
数ある短編の中から「ナルシソス」の話を取りあげたいと思います。
美しい若者ナルシソスは水面に映った自分の顔が、森に住む美しいニンフだと勘違いして話しかけますが答えてもらえず、悲しみのあまり痩せて消えてしまいます。その様子を見ていたニンフたちはかわいそうに思い、復讐の女神にお願いして、ナルシソスを黄ズイセンに変えてもらったそうです。
この話から、「黄ズイセン」のことを英語でも“narcissus” /nɑɚsísəs/ と表します。そして花言葉は「自己愛、神秘、うぬぼれ」で、日本語でも「ナルシスト」という言葉はお馴染みです。スイセンは早春期の花なので12月〜4月に見ごろを迎えます。
また、日本語では漢字で「水仙」と書きますが、これは中国で清楚な姿と香りが仙人に見えることからきているそうです。
ギリシャ神話を語源とする英語表現は数えきれないほどあり、私が知っている話もほんの一部に過ぎないので他の本や映画からもっと知識を入れていきたいです。(flyingbird)