常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

close-fisted

 辞書で“close”の項目を見ていたところ、“close-fisted”という表現が目に留まったので取り上げさせていただきます。
 『ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館書店)では略式で「けち」とありました。Oxford Living Dictionariesでは“Unwilling to spend money; mean.”と定義されています。

 なぜこのような言い方をするのかわかりませんでしたが、“fist”(にぎりこぶし)を固く握り、一銭も出さない様子が想像できます。
 また、“fist”関連のイディオムとして“make money hand over fist”を見つけました。『英辞郎 on the web』では「どんどん金を儲ける、ぼろもうけする」とありました。
 Grammar-Monster.comというサイトによれば、この表現は航海に関する表現が語源で、“hand over fist”という「ロープを両手でたぐる」様子が徐々に成功の道へつながっていく表現になったそうです。(flyingbird)

hand over fist - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から