常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

セミナーのお知らせ

第5回JTF翻訳セミナー「通訳研究と実践・教育の関係」のおしらせです。 

【テーマ】
「通訳研究と実践・教育の関係」(http://www.jtf.jp/east_seminar/index_e.do?fn=search )

【講 師】
武田 珂代子(タケダ カヨコ)氏
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。
日本通訳翻訳学会副会長。

第5回JTF翻訳セミナーは、立教大学異文化コミュニケーション学部教授、日本通訳翻訳学会副会長 武田珂代子氏に登壇いただきます。実務通訳者としての経験はもちろん、米国ミドルベリー国際大学モントレー校(MIIS)翻訳通訳大学院日本語科主任として通訳者養成、立教大学異文化コミュニケーション学部教授として通訳者・翻訳者養成プログラムを立ち上げられた経験を持つ同氏の造詣深いお話とノートテーキング等、具体的な通訳実践技術をご指導いただきます。

<こんな方にお勧めします>
◎通訳(翻訳)の実践者
◎通訳(翻訳)教育の指導者
◎通訳部署のコーディネーターの方々

【日 時】2017年2月15日(水)

セミナー:14:00〜16:40
懇親会: 17:15〜19:30(希望者のみ)

【場 所】
学校法人明治薬科大学「剛堂会館ビル」東京都千代田区紀尾井町3-27
http://www.jtf.jp/east_seminar/map/index.html

【講師略歴】
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。通訳者・翻訳者としての長年の経験にもとづき、通訳翻訳の歴史や教育、社会文化的側面に関する研究に取り組む。
2016年立教で通訳者・翻訳者養成プログラムを立ち上げ、指導。日本通訳翻訳学会副会長。
2011年までミドルベリー国際大学モントレー校(MIIS)翻訳通訳大学院日本語科主任。
米国時代に外務省、カナダ政府の通訳者養成、通訳資格試験に従事。MIISで翻訳通訳修士号、ロビラ・イ・ビルジリ大学で翻訳通訳・異文化間研究博士号を取得。近刊『翻訳通訳研究の新地平』のほか、著書、訳書、論文多数。

【概 要】

通訳研究は通訳の実践現場と密に繋がった学問領域である。世界的に見て、通訳研究者の多くは通訳の実務経験者である。通訳の訓練生−実務者−指導者−研究者という道を進む人も多く、訓練・実務・教育の現場経験に基づく研究者自らの問題意識を反映した実証研究が行われてきた。そうした研究の成果は、教育の現場や実務者の振り返りに直接応用できると考えられる。たとえば、逐次通訳におけるさまざまなノートティキング方法に関する実証研究、ユーザーによる通訳の質の評価(期待規範)に関する調査、通訳訓練生のパフォーマンスに対する明確で信頼できる評価基準に関する研究などがある。また、通訳研究における理論的枠組みは通訳者のメタ認知能力や自己評価能力(通訳者が自らのパフォーマンスや役割について客観的に把握して説明する能力)の涵養にも有用である。大学における通訳指導者不足という問題が叫ばれる中、新たな通訳研究者の育成が望まれる。
【講演のポイント】
◎通訳研究者の多くは通訳実務経験者。
◎通訳実践者としての問題意識は通訳研究にとって重要。
◎実証研究の成果は通訳教育と実践にとって有用。
◎具体例1:逐次通訳におけるノートティキングの実証研究
◎具体例2:通訳ユーザーを対象とした通訳の質に関する調査
◎具体例3:通訳訓練生のパフォーマンス評価基準に関する研究
◎通訳研究における理論的枠組みは通訳者のメタ認知や自己評価にとって有用。
◎大学における通訳指導者不足という課題を克服するためにも新たな通訳研究者の育成が望まれる。

【定 員】150名(先着順)

【申込締切】2017年2月10日(金)18時まで
※定員になり次第、締め切りとさせていただきます。
詳細はこちら↓
http://www.jtf.jp/east_seminar/index_e.do?fn=search

【運営】JTF翻訳セミナー企画運営委員会