常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

lord it over

昨日、ゼミの中で出てきた表現を取り上げます。その表現は,“lord it over”です。これは,先生の大学時代には,この程度のレベルだったという翻訳問題に出てきました。

ここでの“lord”は,一般的に知られている名詞ではなく,動詞として用いられています。動詞を見る前に,名詞から確認していきます。『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)を確認すると,「貴族」や「卿」,「神」など様々な意味があります。

次に,ここで使われている動詞を見ていきます。同上の辞書には,“lord it over”で「〈人〉に殿様顔する」や「威張り散らす」と定義されていました。例文には,“lord it over one’s wife”「妻に偉そうな顔をする」とあります。体育会の上下関係を想像すると,意味を連想しやすいかもしれませんね。

さらにCambridge Dictionaryを引いてみると,“to behave as if you are more important than someone and have a right to tell that person what to do”と記載されていました。あたかも他より価値があり,指示できるような振る舞いという意味から,上記のような日本語になるようですね。(Nao)