dud #3
任天堂が販売してきたハードの歴史が書かれております。ゲーム事業に進出する前の任天堂はトランプ,百人一首,カルタなどのカードゲームを主力商品としておりました。3第目社長の山内溥が若くして社長に就任したとき,今まで博打のイメージが強かったトランプにディズニーの絵柄をつけることで,子供にも遊んでもらえるような商品にしました。当初はカードゲームを販売して規模を拡大することを狙っていた山内社長ですが,アメリカの大手カードゲーム会社を視察した際,大手ですらあまり大きな規模の会社ではなかったことにショックをうけて,事業転換を狙いました。その後,様々な事業に手を出しますがうまくいきません。
そのような中で社長は,記事の中でも取り上げられている横井軍平という開発者が業務の時間に遊びで作っていたマジックハンドに目を付けました。これが大きくヒットしたため,任天度は玩具の開発に力を入れることになります。いろいろなおもちゃを作っていく中で,電子技術を使ったおもちゃを開発しました。これがゲーム&ウォッチと呼ばれるもので,さらに大きなヒットを上げました。このヒットをみて,山内社長は電子ゲームの事業のみに注力することを決めます。
電子ゲームでは,ファミリーコンピュータ,スーパーファミコン,ゲームボーイなどで大成功を収めました。その後発売したニンテンドウ64や,ゲームキューブでは,新規に参入したソニーにシェアを奪われる形となっております(シェアは奪われても経営状況は良好であった。)。山内社長は任天堂を大手エンターテイメント企業にまで育て上げ,そのバトンを岩田聡社長に譲りました。
岩田社長が問題意識としたことはゲームを遊ぶ人口が減少しており,市場全体が縮小していることでした。縮小原因として,ゲームの操作が複雑になり,ゲームになじみのない人が避けてしまうという分析をしました。そこで,老若男女問わず直感的に操作ができるようなゲームを開発しました。それがニンテンドウDSやWiiを開発した思想です。DSやWiiは爆発的なヒットを飛ばし,市場全体のパイを拡大しました。
記事の中で気になった単語は"dud"です。『Wisdom英和辞典第三版』(三省堂)には「役に立たない物[人]; 失敗, へま, 不発弾」などという意味がありました。Oxford Dictionaries.comには"A thing that fails to work properly or is otherwise unsatisfactory or worthless"と定義されております。成功の裏でいくどの失敗も重ねており,バーチャルボーイもその一つとされております。(Ume)
Nintendo consoles: A history in pictures
Where the Game Boy and NES had been big successes, the Virtual Boy - Nintendo's virtual reality games console - proved to be a major dud.
The console was quietly discontinued about a year after it came out.
Among the issues, gamers complained of motion sickness and vomiting from the wraparound headset and black and red graphics.
Its failure also accelerated the departure of Nintendo designer Gunpei Yokoi, who along with creating the Game & Watch, was a major force behind the Game Boy, says Mr Donovan.