常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語教育史学会 感想

昨日は東京電機大で行われた日本英語教育史学会の第261回の研究例会に参加させていただきました。

今回は和歌山大学大学院生 上野さんによる研究発表「発音学者としての岡倉由三郎」, そして鳥取県立米子南高校の森 悟先生が上梓されたご著書に関連した「武信の出会った人々」と題した自著を語る(聞き手は神戸大学大学院生の惟任さん)をお聞きしました。そのなかで 印象に残ったことは2つありました。

1つ目は,上野さんのご発表に関連して, 英語学/音声学,それから英語教育学は英語に命をかけた先人らのたゆまぬ努力によって, 今日に受け継がれているということです。なぜなら彼らは, 日々の研究から編み出した実用的な学習法に工夫を凝らし, 実際の教育に取り入れていたからです。例えば, 発音学者として母音の発音の難しさを説いた岡倉由三郎は, 母音と子音の指導順序に変化を加え, 実践したことを知りました。このような先人の地道な研究と実践から, 現代の 英語学/音声学,英語教育学に至っているということを肌で感じました。

     

2つ目は, 英語教育史において偉人と呼ばれる人々は, 熱意をもって英語と向き合っていたということです。偉人たちはどのような困難を抱えていても, 毎日英語に触れ, 学習し続けていたことを知りました。特に, 武信が出会った大江磯吉と, 武信自身の力強い生き方からそのように感じました。こうした姿勢は生きていく上で, とても大切であると感じました。

     

今回聞かせていただいたお話から学んだこと, そして感じたことを忘れず, 今後の学習に繋げていきたいと思います。最後になりましたが, UG先生, そして日本英語教育史学会の皆様, ありがとうございました。(Cayu)