常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語教育史学会 研究例会

巷では三連休ということですが,こちらは相変わらずです。以下は再掲です。

第261回研究例会

 日 時: 2017年1月7日(土) 午後2時〜

 会 場: 東京電機大学 東京千住キャンパス 1号館2階 10225(1225セミナー室)

      →北千住駅東口徒歩1分
 *当日は1号館入口にて学会係員より入構証(Vカード)をお受け取りのうえお入りください。

◯ 研究発表

 発音学者としての岡倉由三郎

  発表者:上野 舞斗(和歌山大学大学院)

◯ 自著を語る

 武信の出会った人々: 森悟著『武信由太郎伝』を素材に

  提案者:森 悟(鳥取県立米子南高等学校)

  指定討論者:惟任 泰裕(神戸大学大学院)

詳細につきましては、どうぞ会報を開いてご覧ください。

http://hiset.jp/kaiho278.pdf


今回は音声関連の発表もありますが,愉しみにしているのが,あの武信由太郎の評伝を上梓された森 悟先生のご発表です。

        

http://imai-printing.blogspot.jp/2016/07/blog-post_1.html

鳥取出身の武信は,若き日に英語へと目覚め,愛知英語学校から札幌農学校に第4期生として明治13(1880)年に入学しました。卒業後は長野・飯田の中学校での勤務を経て,明治20(1887)年にジャパン・メール社に入社し,それがThe Japan timesの創刊となったことはよく知られています。武信はその後,早大や東京高等などの教壇に立ちながら,和英辞典など英語教育史に残る数々の書物の出版に携わり,昭和5年(1930)に亡くなりました。

達意の英文の書き手であった武信がその英語力の素地としたのがGoldsmithの“The Vicar of Wakefield”(小生も研究社の英米文学叢書(「赤本」)で読破しました!)の徹底暗唱だったと,高校教員時代の恩師から教わりました。個人的にはそのあたりのことを森先生にお聞きしたいなあと思っています。

ともかくもわたしは,理事会などで9:00前には東京電機大学にまいります。(UG)