常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

vandal 復習

HOLLYWOODの看板が、何者かによって「HOLLYWeeD」に改変されるいたずら被害に遭ったことが明らかになりました。

Prankster briefly turns Hollywood sign into ‘HOLLYWeeD’

LOS ANGELES – No, Los Angeles residents, it wasn’t your hangovers playing tricks on you. The Hollywood sign really did read “HOLLYWeeD” for a few hours on New Year’s Day.

Police were investigating Sunday after a prankster used giant tarps to turn two of the iconic sign’s white Os into Es sometime overnight.

The vandal, dressed in all black, was recorded by security cameras and could face a misdemeanor trespassing charge, said Sgt. Robert Payan.

http://www.japantimes.co.jp/news/2017/01/02/world/prankster-briefly-turns-hollywood-sign-hollyweed/#.WGpt6oZKOEc

“vandal”を取り上げます。記事ではprankster「いたずら者」の言い換えにもなっていますが、『ジーニアス英和辞典』によると「(芸術作品・公共物・自然景観などの)心なき破壊者」という意味がありました。vandalism という言葉もありますが、語源がVandalまたはthe Vandalsのバンダル族という、もともとゲルマン民族で4、5世紀に、ローマ帝国が衰退したのちに、そこに駆逐してきた民族のことであることから、破壊者という意味がうまれたことがわかりました。
1976年の元日にも同じようにWeeDに変えられたことがあり、そのほかにもローマ法王の故ヨハネ・パウロ2世が訪問した際に、Lの文字が隠され、「HOLY(聖なる)」になったという事例もあり、今後もいたずらされる可能性があると思いました。(lua)

ご指名質問 #6 "Fine" Countryにも悩みが...? - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から