tongue-tied
今日は、現在私が読み進めている小説、John Green著書の"The Fault in Our Stars"という小説から取り上げたいと思います。この作品はニューヨークタイムズでベストセラーとなり、映画化もされています。
物語は、甲状腺ガンを患う女の子ヘーゼルと、骨肉腫で片足を失くした男の子オーガスタスが、1冊の本をきっかけに仲良くなり、恋に落ち、それぞれの病気のことや人生について受け止め、考える、という話です。
取り上げる場面はチャプター13の始めの段落からで、ヘーゼルとオーガスタスは、2人のお気に入りの本、Peter Van Houten著書の"An Imperial Affliction"の結末を知るため、ヘーゼルの母親と3人で作者が住むオランダのアムステルダムを訪れます。ヘーゼルとオーガスタスは2人で著者の自宅を訪れますが、その本の著者がアルコール中毒で態度の悪い人だと分かり、がっかりしたまま、アムステルダム滞在の最終日を迎えた早朝のシーンです。作者の自宅を訪れなかったヘーゼルの母親に、カフェで、その時の悲しい出来事を笑い話のように説明します。そのカフェでのオーガスタスの振る舞いについて描写した文です。
Augustus, slumped in the cafe chair, pretended to be the tongue-tied, word-slurring Van Houten who could not so much as push himself out of his chair;~
ここで気になった表現は"tongue-tied"です。
そのまま訳すと、「舌が縛りつけられた」となり、おかしな意味になってしまいます。
LDOCEで調べてみると、"unable to talk in a relaxed way because you feel nervous or embarrassed"とありました。
『ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)で確認してみると、「(恥ずかしくて)口ごもる、舌足らずの、舌がもつれる」と掲載されていました。
まさに、縛りつけられたように、舌がうまく回らない様子が分かります。(Akim)