常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

whatnot

カリフォルニア州オークランドでレイブパーティーが倉庫で開かれており、大規模な火災が発生し、40人もの死者が出ているそうです。

Up to 40 feared dead in blaze at California party

OAKLAND, Calif —

Up to 40 people were feared dead in a huge fire that tore through a rave party held in a warehouse near San Francisco, authorities said, warning that the initial death toll of nine would likely rise once crews swept the stricken building.

(中略)

Firefighters were hampered in their efforts to put out the blaze by clutter.

“It was filled end to end with furniture, whatnot, collections,” Reed said. “It was like a maze almost.”

https://www.japantoday.com/smartphone/view/world/up-to-40-feared-dead-in-blaze-at-california-party

“whatnot”を取り上げます。『ジーニアス英和辞典』によると「(書物・骨董品などを載せる)飾り棚」リストの最後で「何やかや, いろんな物」という意味がありました。ここでは両方の意味でとることができると思いましたが、「家具などといった様々な物品で溢れていた」という解釈でとるほうが自然かと思いました。「いろんな物」という意味でとればet cetera, and so onと同じになりますが、もう一方の「飾り棚」の意味でも新たに同意語を見つけました。フランス語が語源で“etagere”/èitɑːʒéːr/という単語で『ジーニアス英和辞典』にも記載がありました。

現場は二階建ての倉庫でなぜ二階で死者が多く発見されたのかとはじめは疑問に思いましたが、アーティストの仕事場としても使われているようで、家具など燃えるものが多くあったならば、火の手が回るのが早かったというのも納得がいきました。(lua)