常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語教育史学会 感想

昨日はT大学で行われた日本英語教育史学会に参加させていただきました。

発表の前半は英語教育史研究におけるテキストマイニングについて, 後半は英語教育論に関するお話でした。特に, 後半では, 私が中学・高校時代に受けた英語の授業を振り返りながら, 発表を拝聴しました。

そのなかで, 強く心に残ったことが3つあります。1つ目は, 教科書などにおける, 会話教材への批判に関するお話です。ある行動があってはじめて, 感情のこもったことばで表現できるというお話に大変共感いたしました。これまで, 英会話のフレーズや文法は教科書を使い, 先生から教えてもらうままに学んできましたが, 英語教育の観点から見て, それは否定的な意見があることを知りました。2つ目は, 語学には, 体育の授業のための体育館のような部屋がないというお話です。現実的な視点からは, ずれてしまいますが, 語学も体育のように, 心や身体を使って身につけられる教室があれば, 教科書だけでは学ぶことのできない英語を習得できると感じました。3つ目は, 地域の独自性を尊重した教科書についてのお話です。こうした点を工夫することで, より多くの生徒が楽しく学習に取り組めるのではないかと思いました。

全体を通じ, 今後のための, よりよい英語教育について, 考え直すきっかけとなりました。UG先生, 学会の皆様, このような貴重な体験をありがとうございました。(Cayu)