常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Ashbyご夫妻 特別講演 感想

日本英語音声学会に参加してきました。特別講演ということでMichael Ashby先生とPatrisia Ashby先生の講演があり、音声学者のイギリス英語を生で聞くことができました。

なかなか本場のイギリス英語を聞く機会はないですし、昨年参加したUCLのSCEPではお会い出来なく残念でしたが、日本で御二方のお話を聞くことができ、貴重な時間を過ごすことができました。

Michael Ashby先生のお話からはDaniel Jones氏が記録したイントネーションが機械で測ったものとさほど変わらないことを知りとても驚きました。何度か流れていた音声を聞いても、スクリーンに映されていた発音記号を見なければ、聞き取れませんでした。英語だけではなく、フランス語の音声も聞き取っていましたが、フランス語で女性の声でビブラートのような震えた音も聞き取れるほど聴覚がよかったのはすごいと思いました。


Patrisia Ashby先生のお話ではストレスを置く場所によって意味が変わることがCharles Dickensの小説など多くの例からよくわかりました。ストレスやピッチについてはSCEPでも学びましたが、また違った視点で聞くことができ興味深かったです。

ストレスやイントネーションについてのお話からか、Patrisia先生のほうは女性ということもあり、より高いピッチで音の高低差があったり、アメリカ英語の/ou/という音やrを発音しない音など、イギリス英語をより感じやすく感じました。

内容については難しい部分が多々あり、英語を聞き取るということで精一杯なところもありましたが、SCEPで学んだことと繋げることができたと思いました。参加させていただきありがとうございました。(lua)