常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Ashbyご夫妻 特別講演 感想

昨日,専修大学で行われた日本音声学会の特別講演に参加させて頂きました。講師は,Michael Ashby先生とPatricia Ashby先生で,それぞれ70分ほどの講演でした。Michael先生の演題が“Listening and measuring in phonetics: why Daniel Jones was better than Praat”で,Patricia先生は“Written Intonation”でした。

最初に行われたMichael先生の講演では,内容が難しいなと感じましたが,Daniel Jones氏とソフトのPraatの記述の比較を見て,驚きました。両方のイントネーションにほとんど差異がありませんでした。イントネーションを正確に聞き取っていたことが,Jones氏の凄さを物語っていると感じました。

次のPatricia先生の講演は,三人の有名な小説家の作品を題材にIntonation phraseにおけるnucleusの特定の仕方に関するものでした。inntonationが持つ働きや使われている理由など様々な事を学びました。偶然にも,最近,本を読み始めたので,昨日学んだことを踏まえて,読み進めたいです。

また,講演の内容も良かったですが,RPの英語を生で聴けたのは,うれしかったです。音の響きやイントネーション,個々の音など先生が仰っていたことを踏まえながら,英語を聴けたのは,良かったです。

最後になりますが,このような大変貴重な機会を頂き,音声学会の関係者,専修大学の関係者,そして先生,ありがとうございました。(Nao)