常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

throw the shackles off

英国がEU離脱を確定してから一か月が経ちました。お店の変化を店主に聞き,その内容が述べられています。

The fishmonger predicting a brighter future

"I think it's a bright future -- we've just got to throw the shackles off," says Leave voter Dave Crosbie, cheeks flushed from the day's heat.
Looking down from his raised seafood trailer, Crosbie assumes the pose of a preacher at his pulpit.
http://edition.cnn.com/2016/07/26/europe/brexit-romford-one-month-on/index.html

今回取り上げる表現は,“throw the shackles off”です。この表現を“throw off”と“shackle”に分けて考えていきます。まず,“throw off”から見ていきます。これは,「(衣服など)をさっと脱ぐ」や「〈束縛・習慣など〉を振り捨てる」などの意味があります(『ジーニアス英和辞典』大修館書店)。

次に,“shackle”です。これは,名詞「手かせ,足かせ,束縛,拘束」,動詞「手かせ(足かせ)をかける,束縛する,拘束する」などといった意味があります(同上)。また,語源を調べてみると,Merriam-Websterによると,古期英語の“sceacul”から中期英語の“schakel”に変わり,現在の形になったそうです。

これらを組み合わせ,記事を踏まえて考えてみると,「Brexitでの経済的,政治的混乱から抜け出したばかりである」と捉えることができるのではないでしょうか。(Nao)