常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習の感想

私立高等学校の母校にて6月13日から7月1日の3週間にわたって教育実習を行いました。短い人生のなかでも特に濃密な期間でした。

このなかで大きく二つのことを学びました。自分に足りない部分があっても、それを含めて生徒たちは受け入れてくれること。また、教師は生徒と人生を共有していることです。

ダメな自分を生徒たちが受け入れてくれることも学びました。教育実習中は、学校に夜の21時半まで働いて、4,5時間寝て朝6時からまた学校で頑張る生活でした。そのため余裕がなくなり、自分の悪い部分が多く出てしまいました。そんな自分を見て 、自分が頑張るためだけのために多くの人を犠牲にし、迷惑をかけてしまっているように思っていました。自分には教師をやる資格がない、教師は向いていないとさえ感じました。

そのようにして最終日を迎えたところ、予想もしていなかった多くの個人的な手紙だけでなく、手作りのケーキまでも何人かがプレンゼントしてくれました。その時に、悪い部分を含めて生徒たちは自分を受け入れて優しくしてくれていたのだと私は気付きました。

私は、 ずっと自分には欠点が多いのだから教師になれないと思っていました 。しかし、欠点のない自分ではなく、欠点のある自分が受け入れられていることを実感したとき、何だか安心をし、自分も教師になっていいのだと思えました。

後悔を通して生徒と共有する一時の大切さを学びました。心残りのことがたくさんあります。手作りの ケーキをもらうときにもっと反応して、呼び止めてでももっとありがとうって言えばよかった。帰りに手紙をもらったときにもっと感謝の気持ちを伝えればよかった。もっと生徒たちと積極的に話せばよかった。あの子から手紙を受け取るとき、何で提出物と勘違いして、素っ気なく受けとってしまったのだろうか。

もっと「ありがとう」って言えばよかった。もっと「バイバイ」って言えばよかった。あの瞬間はやり直すことができません。でも、このような経験を通して、教師は生徒の人生の一部になのだと強く実感しました。生徒の人生の大切な一コマで、大切な役割を演じたいです。

三週間とても辛かったですが、生徒何人かだけでも心に火を灯せられたと思うと、すべてが報われたと思えます。

年を重ねて教育実習を細かく覚えられなくなっても、生徒たちが自分に与えてくれたものは、一生忘れることがないと思います。とても充実した教育実習でした。(Alex)