常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

日本英語教育史学会 感想

14日と15日の2日間、東京電機大学で行われた日本英語教育史学会第32回全国大会に参加させていただきました。去年から専修大学の教職学会などには参加していましたが、今回のような学会は初めての参加でした。研究発表をされた先生方のテーマは、学習指導要領について、教科書について、英語のカナ表記について、教育政策についてなど、英語教育の歴史の中でのさまざまな分野に分かれていました。一度にこれだけ多くの発表を聞かせていただく機会はこれまでありませんでしたので、この2日間は貴重な経験となりました。

印象に残ったのは、漢文に返り点をつけるのと同じように、英文にも読む順番をふろうという考えがあったことです。県立広島大学の馬本勉先生が発表をされている間に、実際に『ろんぐまんす読本』という本の中を見させていただきました。書き下し文のようなものが英語の下に書かれていましたが、漢文を横に読んでいるようで不思議な感じがしました。語順の違いを考えて、読みやすくしようとする工夫があったことがわかりました。

発表が終わった後の質疑応答の時間には、多くの質問や意見が飛び交っていました。学会は意見交換の場でもあり、それらを共有する場所なのだと感じました。

多くの知らないことに出会い、論理の一貫性が重要であると感じた2日間でした。貴重な機会をいただけたことに感謝いたします。ありがとうございます。(aqua)