常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

tall poppy

カナダの首相ジャスティン・トルドーの妻,ソフィー・トルドーは,高収入を得ているにも関わらずもっとお金がほしいと述べたことから国民から批判されました。


The hacking of tall poppy Sophie Grégoire Trudeau: Neil Macdonald

A common theme in all the carping and snarking about Sophie Grégoire Trudeau is that she has NO official role, and NO official duties — that she's a "stay-at-home mom," and therefore she should pay for her help the way everybody else has to.

http://www.cbc.ca/beta/news/politics/sophie-gregoire-trudeau-staff-1.3581071


今回気になった表現は,“tall poppy”です。“poppy”は,植物の「ケシ」という意味があります。(ケシの花は,写真で確認しましたが,赤くとてもきれいだなと感じました。また,アヘンの原料です。)しかし,直訳すると「高いケシ」となり,見出しに当てはまりません。では,どのような意味があるのでしょうか。

Dictionary.comを確認すると,“someone of preeminence or with a large income; important and powerful person”とありました。ここから「卓越した人,高給取り」や「重要で力を持った人」といった意味があると捉えられます。今回の場合,「高給取り」として用いられています。また,“hacking”は,「攻撃,非難,批判」などの意味になります。

さらに,なぜ“poppy”にこのような意味があるのか疑問に思い,調べてみましたが、見つけられませんでした。推測ですが、ケシは,1.5〜2mほどまで伸びます。他の植物よりも高く,目立つことから来ているからかもしれません。(Nao)