常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cross grain timber

代官山駅から少し歩いたところにあり、重要文化財に指定されている「旧朝倉邸」に行ってきました。「旧朝倉邸」は、東京府議会議長や渋谷区議長を歴任した朝倉虎次郎氏によって大正8年に建てられたもので、平成16年に国の重要文化財に指定され、 一般に公開されています。長期休みということもあり、思っていたよりも多くの人が見学に来ており、外国の方々にも出会いました。

どの部屋もつくりにこだわっており、中でも杉の間という部屋は徹底的に「板目」が使われていることがわかりました。そこで「板目」を英語で何というのか気になりました。

杉材の板目であることから"cross grain timber"とありました。板目材は丸太の直径をカットしたものであることから「横に切った」という意味の"cross cut"からcrossが使われているのかと考えました。

当時これだけの「板目」材を揃えるだけでも相当な財力があったことがわかりました。(lua)