常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

trophy-laden

岡崎慎司選手所属のレスター・シティは、プレミアリーグ第25節終了時点で2位トッテナム、3位アーセナルに勝ち点5差をつけ、首位を快走しています。この活躍を受け、英誌Four Four twoではレスターを倒すための七つの策を特集として組んでいます。

7 ways to beat Leicester City

Only two teams have unlocked the secrets of defeating the Foxes this season, but Paul Wilkes provides a seven-step guide for what their opponents must do to triumph...
In Europe's top five leagues, only Bayern Munich and Paris Saint-Germain have lost fewer matches than Leicester this season. The East Midlands side clearly don't have the same budget or trophy-laden stars as the aforementioned teams, which makes their current feat even more impressive.
Claudio Ranieri's speedy, counter-attacking 4-4-2 unit has taken the Premier League by storm. Arsenal and Liverpool are the only clubs to beat them in the league. So how exactly do you get the better of the top flight's unlikely league leaders?

以下省略

http://www.fourfourtwo.com/features/7-ways-beat-leicester-city#:IR_i2K8650jonA


過去何度か取り上げられているため、ご存知の方も多いかもしれません。“-laden”の用法を取り上げていきます。”lade”「…に荷を積む、積み込む」の過去分詞”laden”を索引すると「1.積んだ;〜をどっさり積み込んだ 2…に苦しんで[悩んで]いる 3.(…を)付与された」(『ジーニアス英和辞典第三版』)とあり、三つ目の語義には複合語で用いられるとの説明があります。ここでは”trophy-laden”「トロフィーを付与された」となりますが、これでは今一つ意味が通り辛いです。適当な訳を与えならば「優勝経験のある(豊富な)」となるでしょうか。

本文でもビッククラブとの資金力に差があると指摘されているレスター、実際にはどの程度の差があるのでしょう。今季最も総年俸が高いチェルシーは年間315億円程度の支払いとされていますが、一方レスターの総年棒は約81億円とされています。また選手獲得に費やした移籍金も相当に抑えてられており、史上最高額での移籍とされている岡崎選手でもおよそ13億円、全選手総額でも40~50億程度で、これは昨季マンチェスターシティに移籍したスターリング選手の移籍金約90億円の約半額に値します。(ちなみに25節シティとの試合は3-1でレスターが勝利を収めています。) 資金の潤沢なプレミアリーグにおいては資金力の低いレスターシティ、決して強豪ではない彼らの快進撃は多くのサッカーファン、ひいては球団にまで夢を与えています (あいづ)

http://d.hatena.ne.jp/A30/20150605/1433452582
http://d.hatena.ne.jp/A30/20150709/1436387002
http://d.hatena.ne.jp/A30/20131201/1385850201
http://d.hatena.ne.jp/A30/20140308/1394258767