常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

beds in sheds

議会の新たな取り決めにより、Oxfordでは不動産所有者は、不動産を登録し、公的な許可状を得なければならなくなりました。市議会は賃貸に出される不動産の一定の質を保証すことや違法住居対策などの効果を目的としていますが、一方で批判の声もあがっています。

Oxford landlords will need property licenses

Private landlords in Oxford could soon need a licence for each of their properties under plans being proposed by the city council.
(中略)
It said it hoped the licenses would ensure "beds in sheds do not become an accepted feature in Oxford".

http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-oxfordshire-35481021


本日は、記事より"beds in sheds"を拾います。そのままの意味ですと、「小屋の中ベッド」となりますが、どのような意味なのでしょうか?

手持ちの辞書にはその意味が載っておりませんでしたが、調べてみると、この表現は特別な意味を持っていることがわかります。手持ちの辞書には定義されていませんでしたが、Wikipedia によると、これはイギリス、特にロンドン地区での違法住居のことを指すそうです。特徴として、庭の小屋を人が住めるように改築し、賃貸に出されているものであるそうです。("Beds in sheds" refers to substandard and usually illegal housing in the United Kingdom, particularly in Greater London. It is characterised by garden sheds being converted into living accommodation for private rent.)

オンラインで調べてみると、イギリス国内での"beds in sheds"に関わるニュース記事が多く見つかりました。どうやら、経済状況など、社会的弱者とされる人に、悪い状態の部屋を、割に合わない賃貸料で貸しだされるそうです。

単なる不動産登録に関するローカルニュースだと思っていましたが、よく調べてみるとその背景に問題があるのだとわかりました(Dew)

cf.
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Beds_in_sheds

http://m.lutontoday.co.uk/news/business/business-news/council-plans-crackdown-on-beds-in-sheds-1-7182985