常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

英語教育ワークショップ 模擬授業の振り返り

昨日は明治学院大英語教員の会に参加させていただきました。ワークショップでは、UG先生より、模擬授業をさせていただく機会をいただき、20分間の模擬授業を行い、これからの糧になる学びを多く得ることができました。

テーマは「指導言」でしたが、私自身、実際に指導言の大切さを痛感した次第です。これまで教わってきた指導言のポイントが、ただ「頭でわかっていた」だけであり、体得できているのではないことに気づかされました。せっかく、指導言に関わるたくさんのことをご教授いただいていたにも関わらず、「知っているだけで、できていない」自分であったことに気づかされ、悔しい気持ちがわいてきます。指示の曖昧さが原因で、どのようにタスクを行うかということがうまく伝わっていなかったどころか、意図したことと違う風に伝わってしまったことが、今回の大きな反省点です。例えば、4人からなるグループで、一つの4コマ漫画を作ってもらいたかったのですが、写真でのタスクの導入の際に勘違いをさせてしまう文脈を作ってしまったり、"draw some pictures"と指示をしてしまったことによって、「一人が一つの4コマ漫画を作る」と伝わってしまったグループがありました。普段からご教授いただいている「指導言」の大切さを痛感しました。

その他にも、たくさんのコメントをいただき、学ぶことがたくさんありました。例えば、「もっと生徒と関わっていったほうがいい」というコメントから、活動中の生徒への声かけ、援助、指導などの少なさに気づかされました。活動中、ただぐるぐると教室を周っていただけになっていたのだと思います。あるいは、「日本語での説明もあったほうがいい」とのコメントからは、指導言の理解度に応じて、日本語で説明することも必要であることや、英語での指導言を繰り返したり、言い換えたりして伝わりやすくする工夫が必要であると気づかされました。「笑顔がもっとあっていい」、「緊張すると上を見て話すくせがある」といった動作へのアドバイスもいただきました。

模擬授業の中で、指導言に関わる様々な反省点が見えてきましたが、UG先生もワークショップの中でおっしゃっていたように、最終的には自分の「コミュニケーションスキル」に帰結するように思いました。準備の段階で自分の言葉・表情・動き・関わりが相手に何を伝えるのか、どう伝わるのか、あるいは意図したことがうまく伝わるのかということを常に意識していくことが、よい指導言につながるのだと思わされました。

貴重な機会をいただき、これからの糧になる貴重な学びを得ることができました。場を設けてくださった、明治学院大学の先生方、貴重な学びの場を作ってくださったUG先生、コメントをくださった参加者の皆様、本当にありがとうございました。(Dew)