常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

英語教育ワークショップ 感想

先日、明治学院大学で行われた英文学科卒業生英語教員の会に参加してきました。午後1時から始まった学会は、初めに90分の講演があり、その後ワークショップが続きました。
M先生によるご講演の内容は、「我が国の教育改革とこれからの英語教育」というものでした。日本の教育に関する提言の流れを追うため、平成25年に閣議決定された教育再生実行会議について触れられ、今年の7月に第8提言が出されるまでに、どういう文言が盛り込まれているのか、日本の教育が重きを置いているものは何かということを見ていきました。私は、教育再生実行会議という名前だけは知っていたものの、それぞれの提言の内容までは細かく把握していませんでした。なので、第8もの提言があるということに単純に驚きましたし、改訂の頻度もわりと早めということから、教育は常に問題となるものが変化しているのだという印象を受けました。M先生は、一連の流れをお話された後、この流れの基、英語教育の今後についても言及されました。小学校で英語が教科型になることからも、英語の重要性が強調されていることはよく分かります。私は校種が中学校なのですが、中学校でも英語を用いた高いコミュニケーション能力が求められており、新聞記事やニュースを活用することが盛り込まれています。現段階でこれだけのものが要求されているとなれば、今後はもっともっと高レベルの内容になっていくことが予想されます。私も、自分自身の英語力を限りなく高いものにしておかなければならないと身の引き締まる思いがしました。
引き続いて行われたワークショップでは、UG先生が授業の勘どころについてお話された後、明治学院大学の学生の方2名が模擬授業をしてくださいました。私は、他大学の、しかも学生がする模擬授業を見学するのは初めてだったのですが、そのレベルの高さに驚きました。これまで何度も大学の授業では、同い年や後輩の授業を見学してきましたが、これまで誰もしたことがないような内容でした。まず、中学生に向けた授業でも、オールイングリッシュで授業をされていたこと、簡単な文法事項を教えるのに、机上だけで学習するのではなくしっかり体を使った活動を取り入れられていたり、ライティングの活動をするのに、画用紙に絵を書いたりと、私では思いつかない活動ばかりであったことなど、その発想力に感銘を受けました。これまで受けた模擬授業の中で、最も工夫が見られ、楽しんで英語を学習できる授業だと感じました。
英語教員の会に参加するのは、去年に引き続き2回目となりますが、卒業してもなお教員のスキルアップのため、このような体制が整っているという意識の高さを感じると共に、私も英語力はもちろん、授業の運営力という面も鍛えていかなければと思いました。このような貴重な機会を与えてくださり、明治学院大学の方々、UG先生、ありがとうございました。(Starlight)