常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ham radio 復習

米空軍の12月の恒例行事、「クリスマスドロップ」が今年は日米豪の三か国共同で行われています。この行事は、太平洋のミクロネシア諸島に食料やおもちゃなどを一週間以上に渡って投下するという米軍の人道支援活動で、1952年から64年間も続いています。

The planes fly low, look for a safe spot to drop the bundles then release them from the back of the C-130s. University of Guam distance education staff use ham radios to talk to the islanders throughout the year and relay their needs.

http://www.japantoday.com/category/national/view/australia-japan-u-s-drop-food-toys-on-pacific-islands

取り上げる表現は“ham radio”です。
ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)』には「《略式》ハム、アマチュア無線家」という意味が載っていました。単に“ham”だけでも使われるらしく、LDOCEには“ham”で“someone who receives and sends radio messages for fun rather than as their job”と定義されていました。
また、“ham”には「《俗語》素人、へたな演技者;(演技過剰の)大根役者」(『グランドセンチュリー英和辞典』)という意味もあり、『Online Etymology Dictionary』によれば、この"amateurish”の概念から1919年、"amateur radio operator”という意味が生まれたようです。
しかし、そもそもなぜ“ham”なのかということですが、『G4』には「amateurの/æm/と発音が似ているところから」との説明があります。さらに、ラジオのブーンとうなるような音は“hum”と呼ばれるため、これも関係しているのではないかと思ったのですが確信は得られませんでした。(bookmark)