常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

oeuvre

ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪漫画で知られる漫画家の水木しげるさんが30日朝、亡くなりました。93歳でした。この記事は、水木しげるさんの経歴が書かれています。

Obituary / ‘KITARO’ bloomed in Mizuki’s 40s
“I’m the type of person who doesn’t do anything he dislikes. Because I did only what I liked, I’ve been able to work until now,” Shigeru Mizuki said with a smile in an interview in 2013. I spoke with him at the office of Mizuki Production in Chofu, western Tokyo, when the publication of Mizuki’s complete cartoon oeuvre started that year.
以下省略

今回取り上げる表現は、“oeuvre”です。まず、この表現を見た際、フランス語からきていることが分かりました。では、どのような意味なのか。『ジーニアス英和辞典第4版』(大修館書店)を確認してみると、「(作家・芸術家などの)全作品」と記載されていました。さらに、“oeuvre”用いられている表現に、“hor d’oeuvre”があります。これは、「オードブル、前菜」という意味ですが、“hor ’d”には、「外の」とあります。本作品、つまり、メインディッシュの外から転じて、オードブル、前菜となりました。
また、この記事の見出しにある“obituary”も気になり、調べてみました。意味は、「(新聞・雑誌の)死亡記事、故人略伝」とありました。この記事は、「故人略伝」として用いられています。
さいころゲゲゲの鬼太郎を見ていて、水木さんについて知っていただけあり、このニュースを聞いて大変ショックでした。(Nao)

http://the-japan-news.com/news/article/0002595803