常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

intransigent

本日はウェールズについての話題です。ウェールズ地方にある、ある地域議会では英語ではなくウェールズ語のみを使うという政策を固持していることが波紋を呼んでいます。

Council's 'intransigent' Welsh-only code slammed

A Denbighshire community council has been branded "intransigent" for refusing to change a Welsh-only policy.
The Public Services Ombudsman for Wales said Cynwyd Community Council let residents down by not providing all its documents in English, as well as Welsh.
Karen Roden, a member of the public who made the original complaint, said she backed the Welsh language "100%"- but thought local democracy was being hit.


本日は、"intransigent" です。『Wisdom英和辞典 第三版』によりますと、形 (かたく)妥協しない;頑固な(stubborn)名 妥協しない人とあります。


Merriam Webster Onlineでは: completely unwilling to change : very stubbornと定義されていました。

例文
Confronted with their intransigent attitude, we caved in.
相手側の頑強な抵抗にあって交渉が腰砕けになった。(研究社 新和英中辞典 Online)


語源をODにて調べてみると、ラテン語がもとになっており、否定を表す接頭辞 in-,に 「合意に至る」などを意味する"transigere" から派生してきたとあります。

留学時にウェールズの首都カーディフを訪れた際、駅や道路の標識が必ず英語とウェールズ語の並記になっていたことを思い出しました。やはり、どの言葉を使うかということはアイデンティティーにも関わると思うので、おそらく当事者になると大きな問題なのだろうと思います。日本に住んでいるとこのような話題はなかなか身近ではないので、この記事により新たに考えるきっかけを得ることができました。(Dew)

http://www.bbc.com/news/uk-wales-34902106