常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

queasy rider

UG先生に教えていただいた記事からです。
NYの地下鉄も日本と同様、乗客の体調不良によって電車が遅延することは日常茶飯事のようです。
New York Today: Queasy Rider
Good morning on this chilly Monday.
New York often seems to be traveling at warp speed, but there’s one thing that can bring our city to an unnerving halt: a sick passenger on the subway.
Ailing commuters frequently cause more than 3,000 trains delays per month — and that figure has nearly doubled since 2012.
取り上げるのは見出しにある”queasy rider”です。
queasyは『ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)』によると「《略式》〈人・胃が〉むかつく;〈飲食物が〉吐き気を催させる」という意味があるそうです。LDOCEには” feeling that you are going to VOMIT”との定義がありました。『ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY』で語源を確認してみると、どうやら確証はないようですが、"to wound, hurt, make uneasy”を意味する古フランス語の” coisier”から発展した”kyse, coysy”が語源ではないかと書かれています。これに「乗客」を意味するriderがついてできた表現です。

また、"Queasy Rider”は1969年のアメリカ映画”Easy Rider”と掛けているのだとUG先生に教えていただきました。その他、過去にはアメリカのテレビアニメ”King of the Hill”やSitcomの”The King of Queens”でのキャラ名として使われたこともあるようです。(bookmark)