常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

wade into #2

本日、先生から教えていただいた表現を取り上げます。New York州では乗り物のバックミラーにつるす芳香剤を製造しているとあるメーカーが他社を著作権侵害で告訴しました。しかしながら元々,同州の道交法では日本と同じように車内の視界を妨げるようなものを取り付けることは法律で禁止されています。


Good morning on this dreary Thursday.

Those wishing for a little more pine-fresh air wafting through their automobile may unknowingly be wading into a tricky legal battle.

This week, those little dangling air-freshening pines are the subject of a lawsuit in federal court.

http://www.nytimes.com/2015/11/19/nyregion/new-york-today-scents-and-sensibility.html?emc=edit_ur_20151119&nl=nytoday&nlid=61645515

今回取り上げるのは、“wade into"という表現です。LDOCEで調べてみると、“to walk though water that is not deep”という定義が見つかりました。さらに『ジーニアス英和辞典 G4』でも確認してみると、「(水の中を)歩く、(ぬかるみ・雪の中を)苦労して歩く」といった意味が記載されていました。ここでは「そうとは知らずに法廷論争に足を踏み入れる,加わることになるのかもしれない」という感じで用いられています。

なお,見出しについて,先生からジェーン・オースティンの小説 “Sense and Sensibility”(邦題『分別と多感』)のもじりだと教えていただきました。(ninetails)

http://d.hatena.ne.jp/A30/touch/20110309/1299677999