常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

try O on for size

映画「CHICAGO」から取り上げます。
Roxieが起こした殺人事件の現場検証が行われています。しかし被害者のFredは不倫相手だったにも関わらず、Fredとは面識がないとRoxieが嘘の供述をしているため、どうも辻褄があいません。

Police: Your story doesn’t wash, Mrs. Hart, so try this on for size. Fred Casely was a good time on the side with goofy here as a meal ticket.
Roxie: Meal ticket? He couldn’t buy my liquor.
Police: With a wife and five little Casely’s? Or did he forget to mention them?
Roxie: W—w—what?

気になったのは“try this on for size”です。洋服を試着する際に使えそうな文章ですが、今回は洋服に関する会話ではありません。辞書には「<物・事が>適当か[気に入るか]試してみる」(『ジーニアス英和辞典第四版』大修館書店)、“put on a piece of clothing or test something to find out if it is the correct size or suitable”(LDOCE)とありました。洋服以外にも何かを試してみるときに使うことが出来る表現のようです。嘘の供述をしていたRoxieはこの時、不倫相手だったFredが5人の子どもを持つ既婚者だと初めて知り、驚いてしまいます。(Green)