常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

God rest one’s soul

Daniel Keyes作、Flowers for Algernon(1966)から表現を拾います。
知的障がいを持つCharlieは職場の店主Mr. Donnerと話をしています。Charlieの父親は17年前、親友であったMr. DonnerにCharlieを引き取ってもらうようお願いしたのでした。CharlieのレポートにはMr. Donnerからその事実を教えられたことが書かれています。
Mr. Donner:Your Uncle Herman god rest his sole was my best friend. He brout you in here and he asked me to let you werk here and look after you as best I coud.
(このセリフはCharlieが書いた設定のためスペルが間違っています)

取り上げる表現は”god rest one’s soul”です。
『goo辞書』には、「*1安らかに眠りたまえ. 故人を話題にしたときにいう」と書かれていました。LDOCEには”spoken old use used to show respect when speaking about someone who is dead”とありました。この通り挿入句として使われており、故人であることがすぐに分かります。
ただ、『ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)』には”God rest O[O’s soul]”で「《やや古略式》神よ、…の霊を休ませたまえ」と定義されているように、インターネットで調べてみると、この表現は単体で使われることも多いようです。
また、“May his/her soul rest in peace.”もよく使われる表現で日本語の「ご冥福をお祈りいたします」にあたります。こちらはよく”R.I.P.”と略され、お墓に刻まれていることもあるようです。(bookmark)

*1:挿入句