常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

chew up

今回は映画「スマーフ2 アイドル救出大作戦!」から取り上げます。
青い妖精のスマーフ界において、アイドルのような存在であるスマーフェットが誘拐されてしまいました。Patrickは彼女を取り戻すあと一歩のところまで辿り着きましたが、父、Victorのせいでそのチャンスを逃してしまいました。その話を妻のGraceに話しているところからです。

Patrick: We were this close to getting Smurfette back.
Grace: I know.
Patrick: He distracted me at the worst possible moment, Grace. I would have been in the elevator if it wasn’t for him.
Grace: Okay, okay, use your indoor voice, and please, Patrick, just breathe.
Patrick: I want him gone.
Grace: He’s your dad.
Patrick: No, that’s one thing he is not.
Victor: He’s right, Grace, I’m not his father. His real father left and started a new family. He’s been chewed up about it ever since.

気になったのはVictorの言葉、“chewed up”です。チューインガムのように「かみ砕く」イメージがあったのですが、ここではその意味ではないようです。吹き替えで「パトリックはそれが許せないんだ。」とされていたように、今回の意味合いは「責めさいなむ」(『ジーニアス英和辞典第四版』大修館書店)ということになります。Patrickは自分を捨てて新しい家庭を持った父をずっと責めているようです。(Green)

別の意味のchew upに関する記事です。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20140116/1389798310