常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

UCL SCEP 総括 #7

7日目の音声学サマープログラムについてです。

LectureAでは音の同化(assimilation)、省略(elision)、子音の連結(liaison)について学びました。因みに、liaisonはフランス語で、他にはlinkingとも言います。同化の例としては、broadcast/brɔːgkɑːst/のように/d/の音が次の音と同化するものが挙げられます。省略は子音の場合、past tense/pɑːs tens/、母音の場合、history/hɪstəri→hɪstri/となどとなります。連結においては、far away/fɑːrəweɪ/のようにイギリスではfarは/fɑː/と発音されるが母音とつながることで/r/が復活し、つなげて発音されるようになります。このように多くの例とともに学びました。

Practicalでは/ɑː//æ//ʌ/の発音の練習をしました。この日は個人的に/ɑː/の発音がうまくできなかったことが印象的に残っています。/ɑː/は口を日本語の「あ」よりも大きく開けて、「あ」と発音します。4日目のEar-trainingでも教わりましたが、さくらんぼの種をたくさん口の中に詰めて種を落とさないように「あ」と言った形が私にとって、わかりやすい表現でしたのでもう一度記しておきます。/æ/は口を横に広げ、「あ」と発音します。/ʌ/は口を少しだけ開いて短く、強く「あ」と発音します。イギリス英語はアメリカ英語で/æ/の発音が/ɑː/となる場合があったり、/ɑ/の発音が/ɔ/になったりするので、意識していきたいと思いました。

LectureBではイントネーションの働きについて勉強しました。特に、態度や感情を表現するときにトーンを使ってイントネーションを作るということやアクセントの置き方で名詞か動詞か意味が変わることや重要な部分にアクセントをつけてイントネーションを作ることを教わりました。

Practicalの授業でもLectureBで学んだ、アクセントの置き方で名詞か動詞か意味が変わる単語を学び、その後トーンの練習を行いました。週末の出来事を1人ずつ発表し、トーンをつけて話す練習と、発表者のトーンがどのようなトーンだったかを考えていきました。トーンを考えながら話すと途切れ途切れの英語になってしまい、自然と話すことの難しさも感じましたが、自然に言うことができ、先生に褒められたときのうれしさは今でも忘れられず、さらに出来るようにしたいと思いました。

Ear-trainingでは/l/と/r/の聞き取りと先生が読まれる5つの文章からストレスのある音節を聞き取る練習、そしてトーンを聞き取る練習を行いました。/l/か/r/の聞き取りの問題というのは、例として、He dialed a long/wrong number.という文章があり、longかwrongか先生が発音したほうを選ぶというもので、文章の意味としてはどちらも当てはまりますし、先生の口元を見ないで聞いていると、意外と迷ってしまったので、自分の強化すべき部分が見え、良い機会となりました。(lua)