常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

UCL SCEP 総括 #6

6日目の音声学サマープログラムについての紹介をします。

LectureAでは子音のまとめを行い、帯気発音やtの音の変化について学びました。
帯気発音についてですが、破裂音[p,t,k]が語頭やアクセントになっている場合、帯気発音になります。pin[phin]を例にとると、pからhまで声帯の振動がなく、iːで振動が起こります。Phをきちんと言うことが大切であるということでした。
Pが最後に発音されるときの声帯の振動は口が閉じる前に喉が閉まり、振動が止まるようになっており、映像で喉が閉まる瞬間を実際に見て、動きを確認しました。
tの音の変化は、shortbread, cottonは[ʃɔːʔbred,ʃɔːʔn]で[ʔ]という喉で音を出す発音になることやpretty, Britishのような/t/の発音は/d/に変化するということを学びました。

Practicalの授業では/s//ʃ/の復習をしました。週明け初めの日でしたので、今まで学んできた総復習を行いました。

LectureBではトーンの作り方と聞き方を学びました。まず、どの音節にアクセントがあるのか。次にどの音節がNucleusなのか。Nucleusとtailのピッチを聞いてトーンを決める。Headがどこから始まり、終わりはどこまでで、トーンはどう変化しているかを決める。最後にpre-headがないのか、あるならどこかを見つけ、トーンを決める。というような順番で見つけていくように教わりました。

Practicalの授業ではpの発音の練習とトーンの練習をしました。Pの発音はpが語頭にくるときと語中にあるときの違いの練習をしました。先生の発音を聞いて、違いは感じられるけれど、自分で発音するとなるとうまくできず、苦戦しました。

Ear-trainingでは先生が言う単語を聞き、どこが/ə/の発音なのかを聞く練習や/b//v//f//h/の発音の練習を行いました。また、先生が“no”というのを別のトーンで言うのを聞いて、それぞれのトーンがhigh fall, low fall, fall-riseかを聞きわけることもしました。
今回は、全体講義のLectureで実際にのどの中の動きを見ることができ、面白かったですし、とても印象に残りました。他にも発音している時の動きを見てみたいと思いました。(lua)