常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

hit the head

映画「21」からです。
友人Fisherが主人公Benを空港でトイレに誘う場面です。
  
Fisher:Well, wait for us by security. Because Ben and I are gonna hit the head.
Ben:No, I’m good.
Fisher:No, I really think you should go. It’s a long flight.
Ben:No, I’m okay.
Fisher:We’re going to the bathroom.

「hit:行きつく、到達する(“to reach a place – CLD”)」、「head:便所」とあったので、「トイレに行く」という表現には予想がつきました。(『ジーニアス英和辞典第5版』大修館書店)
しかし、なぜ、「head:便所」なのか疑問でした。調べてみると、水夫や海軍から普及した言葉であることがわかりました。信じがたい話ですが、昔の帆船には換気などの都合で「船首:beak head」にトイレがあったため(現在はbeakを省略します。)、船員たちの間でhead = トイレという意味が浸透し現在に至ったようです。(Chris)