常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

numb-nuts

映画「ニューイヤーズ・イブ」からの表現です。
年が明けて1番最初に生まれた子どもには、賞金が貰えるという話をしているあるカップルがいます。その話をたまたま耳にした別のカップルが、賞金欲しさにアンチョビやヤムイモを食べながら、どうにか0時ちょうどに出産時刻を合わせようとしています。

MAN1: Hey, Good to see you again.
MAN2: You must be joking, because inside I’m laughing really, really hard.
   You really think you can come into this at the last minute and steal our money?
MAN1: I’m sorry, are you being serious?
MAN2: You are even a bigger numb-nuts than you look.

アンチョビやヤムイモ程度で出産時刻は操れないと、男はバカにしながら”You are even a bigger numb-nuts than you look.”と言い放ちます。”numb-nut”を手持ちの辞書で引いてみましたが載っていなかったので別の辞書を調べてみると、「ばか者、愚か者、能無し」とありました。『英辞郎 on the WEB』前後別々で調べてみると、”numb”には「麻痺して、無関心で」という意味があり、”nut”はご存知,「頭のいかれたやつ、変り者」という意味ですね。『Wisdom英和辞典』(三省堂)「自分がバカであることにも気づかない程のバカ」という意味になるのかと考えました。
実はヤムイモは早産防止に効果のある食べ物で、賞金を横取りされたくない男は、初めて会話を交わした際に嘘の情報を教えていたのでした。(Starlight)