常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

You had my back. Now I’ve got yours.

米ドラマglee season4 episode7からの表現です。

地区大会に向けてグリーのメンバーを一つにまとめるために、フィンは仲違いしていたジェイクとライダーにお互いの弱点を話し合うようにと言いました。先に打ち明けてきたジェイクに、仕方なしに弱点を伝えたライダーですが、そのおかげで彼は学校を介して失読症であることが分かり、改善のために前向きに取り組めるようになりました。

場面は変わってカフェテリアです。喧嘩っ早いジェイクが1対大勢でやりそうになった瞬間、互いに弱点を打ち明けても尚雰囲気が悪いはずなのにもかかわらずライダーが加勢にやってきました。結果、その場は丸くおさまりました。「どうして助けたんだ?」と尋ねるジェイクに、ライダーは

“You had my back. Now I’ve got yours.”

と言いました。

さて字幕では「助けてくれたから お返しだ」とあります。しかしながら なぜ“my back”なのでしょうか。

G4では “You scratch my back and I’ll scratch yours.”で《ことわざ》かゆい所をかいてくれたら返そう;「魚心あれば水心」とあります。LODCEでは “spoken used to say that you will help someone if they agree to help you”と書かれていました。この台詞はこのことわざからきているようです。

実はこの表現はW大学院集中講義2日目の最後にUG先生に教えていただきました。まだ記憶に留められている状態で、このように実際に使われている場面を見つけるとかなり嬉しいです。(Inaho)