常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

There is no such animal.

「キャスパー マジカルウェンディ」から表現を拾います。城のような建物の中で、魔法使いと鏡が話をしているシーンからです。
自分を一番であると思っている魔法使いは、鏡に「白雪姫」的に一番すぐれた魔法使いが誰かを尋ねました。鏡は即座にその魔法使いの名を挙げました。ですが、彼にとって都合の悪いニュースが入ってきたことを伝えました。それは、ウェンディと名乗る模倣使いのが将来一流になり、彼の上を行くということでした。そこで飛び出したフレーズが、There’s no such animal.でした。
『G5』(大修館書店)のanimalの所の第四語義のaを見ますと、「⦅略式⦆[形容詞(句)を伴って] a)ある種[タイプ]の人[物]」(“A particular type of person or thing” Oxford Dictionaries Online)
とあり、例文を見ますと、There’s no such animal.と載っていました。その文に対する訳として、「そんなやつはいないよ」という訳が書いてありました。suchは「既出のこと対して使う語句である」ということをUG先生から教わったことがありました。つまり、この場合はウェンディという魔法使いについて今話しており、彼は彼女の顔はおろか、名前まで知らなかったわけであります。(Kawaさき たかし)

http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/animal