常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ram 復習

steamrollに関連して、アップさせていただきます。

Amid angry scenes, ruling parties force security bills through Lower House committee

The ruling bloc rammed two security bills through a special committee of the Lower House on Wednesday — amid a chorus of yelling opposition lawmakers — clearing a critical step toward the enactment of legislation that would expand the scope of Self-Defense Forces’ missions overseas.

http://www.japantimes.co.jp/news/2015/07/15/national/politics-diplomacy/amid-angry-scenes-ruling-parties-force-security-bills-lower-house-committee/#.VaezTGcw-6o

今日取り上げるのは、赤字の箇所です。
この場合の動詞のramの意味を『G5』(大修館書店)にて調べますと、intoやthroughを伴って「〈法案など〉を〔議会などで〕強引に通す」(--“to push something into a position, using a great force” LDOCE5)という意味です。この文脈にはぴたりとはまります。他の英和辞典を参照してみますと、、「(法案など)をごり押しして通す」(『スーパーアンカー英和辞典』第4版 学研教育出版)という訳もありました。
話は変わりますが「ごり押し」という言葉、どこから来たのでしょうか。私もそれを知るまでは、「ごり押し」の「ごり」の部分を「ゴリラ」なのではないかと今まで勘違いしていました。
Wikipediaには「ハゼ科の「ゴリ」は、吸盤状の腹ビレで川底にへばりつくように生息するため、漁の際には網が川底を削るように、力を込めて引く必要がある。この漁法が、抵抗があるところを強引に推し進めるという意味の「ごり押し」の語源となっているという説がある」とありました。いずれにしても、力強いという点では同じということが分かりました。これからもこのような言葉に敏感に反応するべく、アンテナを常に「オン」にしておきます。(Kawada)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AA

過去ログで「ごり押し」という検索ワードがたまたまヒットした記事がありましたので、一応載せておきます。

http://d.hatena.ne.jp/A30/20120821/1345526580